2022.01.18
TOPICS
情報セキュリティにおけるリスク
情報セキュリティにおけるリスクには3つの要素があります。
情報資産:保護対象
脅 威:情報資産を脅かすもの
脆 弱 性:脅威に対する自分の弱点
つまり、「守るべき情報資産があり、その情報資産を脅かす存在があり、それに対応できていない状態」の事を「リスクが顕在化している状態」と言います。
なお、情報資産に対する脅威は様々であり、情報資産によって脅威も異なります。例えば、「紙の情報」には「火事」が大きな脅威になりますし、「USBメモリに入った情報」には「紛失」が大きな脅威になります。・・・以外に身近ですよね。ですので、守るべき情報資産を特定し、その脅威を見極めて、それに対する適切な対応が必要です。
「情報資産台帳」の利用
そのために整備する必要があるのが「情報資産台帳」です。ここに記入するべき主な事例としては、
・保有しているルータ
・保有しているパソコン(OS、メモリ、アプリ、…)
・社員情報
・顧客情報
などがあります。
3つの脆弱性分類
【 物理的脆弱性 】
社屋が耐震構造になっていない、サーバ室に可燃物が放置されている、社屋への進入路が開かれているなど、物理的な施策でコントロールが可能な弱点
【 技術的脆弱性 】
ソフトウェア製品のセキュリティホール、コンピュータシステムへのウイルスの混入、アクセスコントロールの未実装など、システムの設定やアップデートによってコントロール可能な弱点
【 人的脆弱性 】
内部犯による情報資源の持ち出し、オペレータの過失によるデータの喪失・ご入力など、人(多くは内部の社員)が介在する弱点
リスクへの対応は、まず、そのリスクが許容できる範囲かを検討します。そして、許容できないのであれば、「リスクの低減」「リスクの移転」「リスクの回避」を実施し、許容できるのであれば、そのリスクを受け入れます(リスクの受容)。
リスクをすべて除去する必要はないですし、すべてを除去することは現実的ではありません。だからといって何もしなくていいという事でもないのです。情報セキュリティについて、不安を抱えている方は、ぜひご相談下さい。