2022.03.25

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ビジネスフォンの買い替え時期について検討したことはありますか?

故障や経年劣化、耐用年数の超過等により、オフィスに導入したビジネスフォンの入れ替えを検討した事はありますか?10年以上使われる事も多い、社内にある機器の中でビジネスフォンはひょっとしたら一番の古株かもしれません。毎日頑張って稼働中ですが、入れ替えの時期は必ずやってきます。

ビジネスフォンを含む機械や設備は使用頻度等によって寿命が異なる為、どのくらいの年数使えるのか、正確にはわかりません。しかし、法律で定めた法定耐用年数に従って価値が決まるため、ビジネスフォンを入れ替える目安とすることは可能です。

 

ビジネスフォンの入れ替え時期の目安 <法定耐用年数とは>

法定耐用年数とは、「機器や設備に設定された資産的価値があるとされる期間」の事です。ビジネスフォンは「事務機器・通信機器」に該当し、法定耐用年数は以下のとおりです。

≪ 新品で購入した場合 ≫

・ビジネスフォン、PBX(主装置):6年 or 7年(メーカーにより異なる)
・電話ケーブル:10年

これはあくまで目安ですから、この期間を過ぎたら入れ替えをしなければいけないというわけではありません。ましては、急に故障するという事もありません。利用状況や頻度にもよりますが、同じビジネスフォンを10~15年使い続ける事はよくある話です。

しかし、日々の業務に必要な電話が突然利用できない、なんていう事態にならないよう、法定耐用年数を目安に部品交換(主にバッテーリー等)や入れ替えを検討・試算・予算取りするのが理想です。

ビジネスフォンで壊れやすいパーツ

ビジネスフォンの故障で最も多いのは、主装置(交換機)内に組み込まれているユニットの故障です。ユニットは回線用のユニット・電話機ユニット等、回線種別や電話機の種類や台数に合わせて複数枚入っています。

主装置(交換機)は比較的、事務所内でも特に人目につかないルーター等の機器と一緒に設置されることが多く、必然的に埃がたまってしまいます。主装置(交換機)には必ず隙間があり、その隙間から埃が入り、内部の回路が接触不良による不具合が起きるのです。まぁ、埃ならまだいいです(良くはないけど...)。GやMも混入する事があります。そうなると、もう大変です。この中はトイレではありません!って状況になりMは感電死。。。当然、ユニットはショートして故障です。

 

法定耐用年数と寿命は違う

法定耐用年数を過ぎると、ビジネスフォン設備の資産価値は無くなります。そのため、法定耐用年数を目途にビジネスフォンを入れ替える、というのも一つの考えです。

しかし、機器としての寿命は、法定耐用年数とは異なり、大事に利用すれば6.7年なんて大きく超えて使える場合も多々あります。逆に、使用頻度や設置環境によっては、耐用年数前に故障してしまう事もあり得ますが。。。

では、法定耐用年数を区切りとするのか、法定耐用年数+αでもいいのか、それとも寿命が来るまで(壊れるまで)使い続ける方が良いのか、悩んでしまう方も多いと思います。

 

耐用年数を過ぎたビジネスフォンを使うリスク 

~ 長期間使用するメリット・デメリット ~

 

一番大きなメリットは、当然ながら費用面です。頻繁に入れ替えをすれば、その都度、機器代と工事代がかかります。同じビジネスフォンを長期間使用すれば、それだけ入れ替え費用を抑えられますものね。

その一方で、長期間使用のデメリットもあります。使用期間が長ければ長いほど、機器の劣化による故障のリスクが高まります。加えて、機器生産終了や補修用性能部品(製品の機能を維持する為の部品)の保有期限が終了していたり、メーカーサポートが終了していたりといった理由で、修理してもらえない、聞くことすら出来ないケースもあります。さらに、型が古い交換機の場合、最新の電話回線に対応出来ない事もあります。そして何より、交換機を再起動かけなければいけない場合のハイリスクです。電源を落とした後、再度電源を入れても電源が入らないなんて事があるのです。もう、どうしようもありません。当社でも再起動をかける際は、「電源が二度と入らなくなるかもしれませんがどうしますか?」と脅しみたいですがお客様に確認、了承を得てから再起動をかけます。実際に、そのままうんともすんとも言わなくなった事があるからです。その可能性は五分五分とも言えず、正直、やってみないとわかりません。

 

今現在、耐用年数以上使い続け、何の故障も不具合が起きていなくても、経年劣化は間違いなく進んでいます。そして、昨今の半導体不足により、ビジネスフォンも入荷が困難な状況です。当社でも代替機は多少用意はしておりますが、特に大きな交換機をお使いのお客様には、電話機台数を減らす等、ご不自由をお掛けする事になると想像出来ます。

まだまだ大丈夫と思っているうちに入れ替えを検討し始めましょう。

その際は、ぜひ、お声掛けください。お客様にあったご提案をさせて頂きます。