2022.05.13

TOPICS

2022年6月16日(日本時間) Internet Explorerサポート終了

Internet Explorer(以下IE)と言えば、インターネットを利用している大抵の人が利用した事がある!と言っても過言ではないブラウザですよね?

徐々に縮小してきたそのIEのサポートも、もう来月半ばにはついに完全終了です。

 

まだガッツリ利用している方、一部のサービスの為に利用している方、そろそろ変更へラストスパートです。

・・・なぜって、サポート終了によって発生するリスクが当然、あるからです。変更を後回しにしてきた方、優先順位はかなり上ですよ。

 

 

サポート終了によって起こりうる事象(リスク)

”Microsoftのサポート終了”と聞くと、Windows 7のサポート終了の様な「セキュリティのアップデートが終了して、その後は自己責任での利用」と、思われている方もいるかもしれません。

が!今回のサポート終了は、単純にサポートが終わる(セキュリティ更新プログラムが停止する)と言う次元ではなく、そもそもIEが起動できなくなる!そして代わりに良くも悪くも、好きも嫌いも関係なく「Microsoft Edge」が起動する形になるのです。

 

サポート終了から数年経っているWindows XPで異例のセキュリティパッチが公開されてきました。これはまだ該当のOSユーザが存在しており、その影響を小さくする為の処置です。また、サポート終了後のセキュリティパッチ公開はこれだけではなく、WannaCry流行時にも、特例で公開された事があります。

 

本来であればサポートを終了をしているので以降の利用は完全事故責任ですので、セキュリティパッチを公開する必要はありません。

しかし、OSシェアとしては少なくても、脆弱性を突かれたPCが攻撃に使われた場合、その被害は大きなものになってしまい、「そのOSを利用された攻撃の被害を最小限に食い止める」ための観点での、親切なセキュリティパッチ公開です。

 

IEの場合もこうしたケースが発生することが想定されます。それが”代替ツール(Microsoft Edge)への強制切替”という手段をとった事と思われます。

 

つまり、今までのようにセキュリティリスクという不安を抱えていても利用出来ていたケースとは異なり、今回は否応なく対応が求められる形となるのです。

 

代替ツールは何を選ぶ?

まず、Microsoftから公式発表されているのは「Microsoft Edge」です。これはWindows10から搭載されており、IEに代わるブラウザとして開発されました。「Microsoft Edge」には「IEモード」を搭載しているので、IE11サポート終了日以降も、IEベースで構築されているサイトやアプリをMicrosoft Edge上で利用する事が出来ます。ですので、未だに残る推奨環境がIEのみに対応しているサイト等を利用する際には便利です。そして、この「IEモード」は2029年まではサポートする予定であることが発表されていますのでありがたいですね。

次にGoogleが開発し、2008年にMicrosoft Windows用に最初にリリースした「Google chrome」です。Gmail、Google Pay、Google アシスタント等の Google アプリと一緒に使用すると、ブラウザがもっと便利になり、作業効率がアップする事が売りです。

そしてMozillaが提供している「Firefox」。こちらはプライバシーを一切侵害せず、ユーザーに関するデータをほとんど収集しない為、ダウンロードの際にメールアドレスも登録しません。WEB上でユーザーを追跡する事もありません。

 

個人のPCで使うのであれば自分の好みで選べばいいですし、会社で利用するPCの場合は利用しているソフトや会社の規定や規則等があって選択の余地はないかもしれませんが、選べるのであれば色々とお試しで使ってみてから決めてもいいかな・・・とも思います。