2022.04.15
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ビジネスフォンで一番重要な ”主装置” とは?
ビジネスフォンに関するページでよく目にする”主装置”、当社のHPでも度々登場しますが、実物を見た事ありますか?結構、知らない人って多いんですよね。まぁ、普通に(正常に)電話が使えていれば、知らなくてもいいんですけどね。。。。
今回はそんな【主装置】についてです。
まずは【主装置】とは?
主装置とは、複数の外線と内線を共有して制御できる小型の交換機のことです。
この主装置には、使用する回線数や電話機の種類や台数によって「サイズ(スペック)」があり、サイズによって利用出来る外線数や内線数、電話機の種類が異なります。
そして、この主装置本体だけでは機能せず、「ユニット」と呼ばれる基板を主装置内に収容してデータを設定する事で初めて主装置としての役割を果たします。
主装置の仕組み
主装置の仕組みは、”「いまさら・・・」とは言わずに、ビジネスフォンのメリット・デメリットについて”にて、掲載しておりますので、それ以外の話について。
この主装置が故障してしまうとビジネスフォン(電話機)が利用出来なくなります。そして、同一メーカーでも「主装置の型番」に合った「ビジネスフォン(電話機)」を利用する事が前提です。同じメーカーだからと言って、昔使っていた古い型番の電話機や、逆に古い主装置に最新の型番の電話機を利用しようとしても残念ながら使う事は出来ません(一部機種を除く)。収容されているユニットに合った電話機を利用する必要があります。
型番は通常、主装置は裏面か正面に、ビジネスフォン(電話機)は裏側に記載されていますので、誰でも確認する事が可能ですが、ユニットは主装置を開けないと確認出来ないので、電話機の型番で判断します。
主装置のサイズ(スペック)
主装置には収容する外線数やビジネスフォンの台数に応じて「上限数」があり、「Panasonic」の場合、下記の様に4種類に分類されます。
IP OFFICE SⅡ(408・416システム) 内線:16台まで収容可能 外線:4回線まで収容可能 |
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IP OFFICE MⅡ 内線:32台まで収容可能 外線:12回線まで収容可能 |
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IP OFFICE LⅡ 内線:288台まで収容可能 外線:192回線まで収容可能 |
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IP OFFICE XⅡ 内線:576台まで収容可能 外線:192回線まで収容可能 |
不必要に大きなサイズを設置する必要はありませんが、内線・外線の収容数がフルの場合、今後、電話機や外線を増やす必要が起きた場合に、ユニットの増設で済むのか主装置本体を入れ替える必要があるのか、その辺の近い将来も見据えて検討しましょう。
主装置に設置する主要ユニット
主装置にはユニットと呼ばれる基板を収容して、はじめて機能します。主装置のサイズ毎に収容出来るユニットの種類や枚数も異なり、ユニットが故障すると該当する機能が使えなくなります。
主なユニットは”「いまさら・・・」とは言わずに、ビジネスフォンのメリット・デメリットについて”にて。
主装置の法定耐用年数
「法定耐用年数」とは、法的に定められた耐用年数の事です。ビジネスフォンの主装置耐用年数は6年と定められています。
主装置の選び方
「電話機が〇台あって、普通に通話が出来ればいい」「安ければ安いほどいい」という安易な理由だけで、主装置を選んでしまうと「アレ?」って思う事が起きるかもしれない。
1)ビジネスフォンの台数を決める
先程からもあるように、主装置には設置出来る上限数があるので、「〇台必要」「今〇台必要だが、将来的には〇台必要」「多機能電話機が〇台、PHSが〇台必要」等と決めます。
2)外線数を決める
こちらも上限数があるので、現在のキャリアの契約内容を見直しながら決めていきます。
3)必要な機能を決める
現在利用している機能はもちろんの事、新しい機種は更に機能性がUPしています。ただし、どんなに便利な機能でも業種や会社によっては不要なものもあるので、”どのように使いたいか”というイメージを固めましょう。今はこんな風に使っている、今後はこんな風に使いたいみたいな感じでも十分伝わります。こんな事は出来ますか?という質問もガンガンして下さい。後から、「実はこんな機能を使いたかった」と言っても、主装置がその機能に対応していなかったり、ユニットを後から追加しなければいけない等、主装置の入れ替えが必要になる場合も想定されます。
無駄な出費(追加ユニットや追加工事等)をしない為にも、近い将来を想定した主装置選びが大事です。
カタログを見比べただけでは、どのメーカーや主装置(サイズ)がいいのかなんて簡単にはわかりません。
ぜひ、お気軽にご相談下さい。